みなさまお疲れさまです!
普段の月給に比べて額が大きい分、ボーナス(賞与)の手取りって分かりづらくないですか??
そこで今回は、ボーナスの計算方法を実際の例を交えて解説します!
こんな悩みをお持ちの方、必見です!
基本の考え方を覚えれば簡単に計算できるようになりますよ!
Contents
ボーナスから引かれるもの
ボーナスからは社会保険料(4種類)と所得税の合計が天引きされています!
- 厚生年金保険料
- 健康保険料
- 雇用保険料
- 介護保険料(40~64歳の方限定)
- 所得税
なお、住民税は非課税です。住民税は前年1年間の所得(収入から必要経費などを引いた額)を元に、決まった額を毎月の給与から引いていくので、ボーナスからさらに引かれる、ということはありません。
保険料・税金について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみて下さい。
りんく
手取り額の計算方法
手取りの計算は次の3段階に分けて計算されます。どれも公式に当てはめるだけです!
- 各種保険料の計算
- 所得税の計算
- ボーナスの計算
1.保険料の計算式
保険料の公式は以下の通りです。
2.所得税の計算式
所得税の公式は以下の通りです。
3.ボーナスの計算式
最後に、今までの値を当てはめてボーナスの手取りを計算します。
手取り=ボーナス-(厚生年金保険料+健康保険料+雇用保険料+介護保険料+所得税)
ん〜〜式が多くて分かりづらい! という訳で、次に私のボーナスを用いて実際に計算してみました!
実際に計算してみた
まずは計算に必要である次の4つを調べます。
1.ボーナス額…給与支給額の1ヶ月分なので、21万円
2.健康保険料率…私は”関東ITソフトウェア健康保険組合”に加入しています。
公式HP から、保険料率は8.5%と分かりました。
3.介護保険料率…22歳なので、0%です。多くの保険組合では、保険料率と一緒に記載されています。
4.源泉徴収税額…扶養人数と前月の手取りによって決まります。
国税庁の定める算出率(参考)に従い、表に当てはめて調べます。
私の場合は手取り18万程度・扶養0人ですので、表の【79〜252千円】の範囲から4.084%であることが分かりました。
なお、厚生年金保険料率【18.3%】・雇用保険料率【0.3%】はほぼ全員共通です。(2022/4時点) 9月からは雇用保険料率が【0.5%】に上昇します。(参考:厚生労働省)
農林水産・建設・清酒製造事業にお勤めの方は雇用保険料率が少し上がりますのでご注意下さい。
厚生年金保険は日本年金機構に、雇用保険は厚生労働省によって定められています。
それではいよいよ、計算に入ります!
厚生年金保険料:210,000×18.3%×1/2=19,215
健康保険料:210,000×8.5%×1/2=8,925
雇用保険料:210,000×0.3%=630
介護保険料:0
所得税:(210,000-{19,215+8,925+630+0})×4.084%=7,401
ボーナス手取り:210,000-19,215–8,925–630–7,401=173,829
という訳で、私の場合(支給21万)ボーナスの手取りは173,829円でした!
約2割程度引かれていますね…恐ろしい。。。
まとめ
今回はボーナスの手取り計算方法について解説しました!
もう一度まとめるとこの様になります。
- ボーナスから引かれるのは厚生年金保険・健康保険・雇用保険・介護保険・所得税
- 手取りの計算には公式を使う
- 自分のボーナス額・健康保険料率・介護保険料率・源泉徴収税額を調べる
- 各公式に当てはめて計算!
手取りの計算は一見骨が折れそうな作業ですが、必要な値を調べてしまえばパッと計算できてしまいます。ボーナスで何が買えそうか、今から考えちゃいましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
「○ヶ月分って言われてるけど…色々引かれるって聞いたから、金額がよく分からない」